パチンコ

voicyの文藝春秋チャンネルでこの本の話を聞いて、何か面白そう、と思ってAudibleで買ってあったのを聴いた。小説を耳で読むというのはどうかなー、自分のペースで読みたいなー、読み手でイメージついちゃいそうで嫌だなー、と以前は思っていたけど、やってみたらとても楽しめた。なかなか小説に没頭する時間はとれないので、しばらくは小説は耳で楽しもうかな。

日本に移住したコリアンと、そのコリアンから産まれた子供たちの話。在日1世~3世の話。身近 (同じクラスとか職場とか) に在日コリアンがいたことがないので、子供の頃はそういう人たちがいることすら認識できていなかったと思う。20代になって、何かのきっかけで在日特権という言葉を初めて聞いて「え?そんなことあるの?」と思ったら「そんなのデマ」と聞いて…そんな感じで、当事者の実際、とかは全然知らなかった。

この本は一応フィクションだけど、きちんとした長年に渡る取材に基いている話。日本人のこと、日本のこと本当によく描かれている。主人公に感情移入してしまうのは当然で「きちんと働いて税金も収めているのに、なんでこんな扱い受けちゃうんだろう」と思わずにいられない。特に2世以降は日本で産まれ育って生活して、日本人と違うことないのに、誕生日に指紋登録とかされる。でも安全保障上?仕方ないことなのだろうか。このような制度の背景や他国の事例なども知ってからでないと、よくないとも仕方ないとも言えない。

自分がコリアンであること、父の子でないこと、を捨てたい気持ちになってしまうノアを見るのが本当に辛かった。本当のことを知って、家族も名前を捨てて、本当の自分を押し隠して生きていく。彼の人生の最後もただただつらい。優秀さで在日コリアンのハンデをカバーして生きていけるのかと思ったのに、そうはならない。
大学時代の彼女が「在日コリアンを彼氏にする私ステキ」と酔っているのに気付いてしまったときの辛さ、とか。残酷ですね…。彼女はその残酷さに気付いてなかろうな。

日本で話題になったのかなってないのか、よくわからないけど、AppleTV+でドラマ配信されたから話題になってるのかな。全日本国民が読むべきでは?と思いました。

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