フルートの本

よい演奏をするために 私の演奏体験の中の「演奏の原理」図書館で音楽の棚眺めてたら目に入った吉田雅夫先生の本。読み終えました。こういう本はほとんど読んだことなかったのですが勉強になりました。

ジョネ先生は、「音程に関しては人間の耳は機械より優れている。音程には、旋律的な音程(表情的な音程)、
和音のための音程、そして平均律の三つがあり、これは機械で測定することは不可能である」と説明します。
(中略)ジョネ先生の意見ですが、リズム、テンポに関しては人間は鈍感です。

と。3つも吹き分けらんないよ、という感じですが…。第3音は和音では低めにしないと綺麗にならないけど旋律的音階は高め、と。チューナーぴったりだと低いと言われることはあるのはこういうことなのかしら…。音程といえば、半音階的半音と全音階的半音があるとか、初めて知りました…知ったところで反映できるか相当怪しいですが…。
そうそう、

バロック時代の楽曲にはアーティキュレーションが少ししか書かれていません。楽曲の性格は自然との結合で
当然分かるという当時の考えから書いてないのです。今日ではだんだん人間の感覚が人工的になり、自然の感
覚から離れ、不自然さを感じなくなっているので、当然アーティキュレーションは譜面に書き込まなければな
らなくなりました。

なんて話は興味深かったですね。本当にそういうことなのかはよくわかりませんが。バロック時代は不均一な音量バランスだったけど、人間皆平等みたいな考え方が浸透してきて音楽も均一なバランスが好まれるようになった…みたいな話とか、面白いなと思いました。

ほかにもいっぱい勉強になりました。折角だから買おうかなぁ。でもこの本の元ネタになっているシュミッツ先生の「演奏の原理」も気になりますね。ただ古めの本だからかちょっと読みづらいので迷いどころ…。

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