幻想交響曲

久し振りの演奏会。と言っても10日振り。うーん、夏休みの演奏会減に耐えられるのか?私は。

  • 山田和樹&スイス・ロマンド管弦楽団 19:00play@サントリー
    • 藤倉大:Rare Gravity  <世界初演>
    • チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35 (Vn.樫本大進)
      [encore] J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005から「ラルゴ」
    • ベルリオーズ: 幻想交響曲 op.14
      [encore] シュレーカー:舞踏劇「ロココ」より「III. マドリガル」
      [encore] ビゼー:「アルルの女」第2組曲から「ファランドール」

スイス・ロマンド管なんて聴くの初めてだなぁ、山田和樹さんじゃなかったら聴きに来てなかったなぁ…と思ったら、15年振りの来日だそうで。聴きに来たことないのも当然。

藤倉大さんの曲は先月も聴いて苦手も苦手の部類だったので、今日の初演もそうだろうなぁ…と思ってたのですが…やはり予想通りでした。フルート3人ピッコロ持ち替えとは。それはちょっと楽しめましたが。

チャイコフスキーのVn協奏曲。1楽章の終わりで拍手がありましたが…確かに拍手したくなるくらいでした。山田さんは暗譜で振ってて、ひたすら樫本さんに注意を向け合わせているのが印象的でした。席がP席ど真ん中で指揮者の様子がよく見えたのです。2楽章もじっとり染み渡る音。大興奮の3楽章。チャイコンなんて何度も聴いてるのに、それでもこんなに素晴らしい演奏に出会えるなんて、だから演奏会はやめられない。
Flの柔らかい音色も素敵でした。そしてブレスがめちゃくちゃ綺麗で、ブレスすることで旋律が魅力的になってしました。フレーズ途中のブレスは仕方なくするものって思い込んでいたけど、ブレスによって演奏に彩りを添えることもできるのですね。

そしてメインの幻想交響曲。3楽章ラストのアングレが引っくり返ってしまったのは残念(というか気の毒)でしたが、しかししかし素敵でした。3楽章大好き。2楽章の舞踏会も踊り出したくなるような(というかヤマカズさんほとんど踊ってた)魅惑的な演奏。フィナーレの感情の高まりと言い…とっても楽しめました。実は興奮度はチャイコンの方が上でしたが、でもこちらも素晴しい演奏でした。
アンコールはなんと2曲。
終演後時計を見ればなんと21:45…。途中で何人か出てってたけど、そうか時間が遅いせいだったのか…。全然長さを感じない演奏会だったのでそこまで考えが及びませんでした。

やっぱりヤマカズさんは良い指揮者だなぁ。次は9月の日本フィルかな。今から楽しみ。スイス・ロマンド管もまた一緒に来日して欲しいなぁ。

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