The Code Book

暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)予告通りの読了.
これは面白かった.期待通り.いや,期待以上.下巻は暗号解読に関連して,古代文字の解読の話から.馴染み深い (けど中身はよく知らない) DESやRSA,PGPの話を経て,最後は量子暗号のお話.量子力学は不思議な話でしたが,とても解りやすく書かれていて,興味が持てました.や,昔々はなんとなく興味あったんだけどちょっと覗いたらあまりに難しくて,もうそれ以来近寄れない存在だったのです.でも,ニールス・ボーアの「めまいを覚えずに量子力学について考えることのできる人は、量子力学がわかっていないのだ」という言葉の引用で「あぁそういう世界なんだ」と.そう割り切って,そして筆者の平易な説明でだいぶ親しみが湧きました.
今まで教科書でしか名前を知らなかったヤングやチューリング,こんな人たちだったんだ!と新鮮な驚き.テンション上がります.ヤングはとんでもない天才だったんですね.日本語のwikipediaの説明はとっても短いけど,でもとんでもなさはよくわかる.伝記とかないのかなぁ.

いろいろあって,GTK+とそれに伴うものを version up したのですが,Pangoがうまく入ってないようで,GTK+なソフトたちが文字表示できなくなってしまった.emacsとか,terminalとか,CADとか,その辺りは大丈夫なんで,使えないこともないんですが.結構不便.うーん,参ったな.

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