お金の減らし方

人が読んでいるのを見掛けて、そういえば森さんのエッセイて最近読んでないなー、と何となく図書館で予約して借りてきました。

小説じゃない森さんの本は過去に1,2冊読んだことがあるのですが、考え方が割と近くて、ひたすら「だよねー」同感するばかり…気分良いのですが、負荷がなさ過ぎると思ってしばらく避けてました。
いかにも森さんらしいタイトルで「要はお金の使い方の話かな?」と思ったら大当り。でもしっかり(依頼にあった)「お金の増やし方」の話も書いてある。就職、小説を書き始めたキッカケなど森さんの人生の転機について色々書いてあったのが興味深かった。線路を長くしたいから、そのお金を稼ぐためにバイトで始めたのが小説家、って…とっても素敵な理由。だけど、すごい。

仕事のこと

森さんは好きなことは仕事にしない主義なんだよなぁ。仕事はつまらなくて当たり前、楽しいこと/好きなことはお金を使ってやる。でも私は人生全部楽しみたい人なので、楽しい仕事がしたい。森さんは考え方近いところ多いけど、ここは違うんだよなー。
「仕事」の自由度に寄るんだろう。「仕事」だと依頼者(給料を払ってくれる人)がいる以上、その人の意向に沿わないといけない。好きなことするのに人に文句言われたくない、という観点から言うと好きなことは仕事にしない方がいい。仕事だと制約が多くなるからな。予算とか、他部署がどうとか、経営陣の意向とか。

欲しいもの、必要なもの

「どのくらい必要か」ではなく「どのくらい欲しいか」が問題だ、必要なものの多くは実は絶対に必要というわけではない、と。なるほど。学費がかかるのは「子供に○○な教育を受けて欲しいから」だし、「もっと美味しいものが食べたいから」食費を上げたくなり、「高性能な椅子に座って仕事がしたい」から高い椅子を買いたくなる。「健康に長生きしたい」から健康的な食事をするため食費がかかったり? なんて考えると、何もかも「必要」ではなく「欲しい」だけなのだな。

もちろん、欲しいだけなら買うなって話ではなく、強く欲しいと思っているなら買えばいい。ただ、「必要だから仕方なく買う」よりも「欲しいから買う」と考えた方がポジティブにお金を使える。

自分が選択した、ということを意識するのが大事なんだな。

したいことは実現する

欲しいもの、したいことがあれば、それは必ず実現する。何故かというと、それを手に入れる方法、それを実現する方法を考え、そのための活動をするからだ。
(中略)
それが実現しなかったとしたら、それは、「諦めよう」という道を選択したときである。これも、その希望のとおりになるはずだ。

確かにー。「諦める」も自分の選択。

「やりたいけど、できないだろうな」と思って、実現のための活動をしてないことって多くあるけど、それって要は「諦めた」ってことなんだな。


お金は自分が楽しむために、自分がやりたいことのために使おう、てことかな。仕方なくお金を払うのではない。「自分が選択している」ことを意識するって大事。

カテゴリー:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です