ベートーヴェン・ジルベスタ

今年最後の演奏会です。や、書いてる時点で既に年越してるんですけど。まぁ気にしない。

  • 横山幸雄/山田和樹/横浜シンフォニエッタオーケストラ 17:30play@オペラシティ
    • 《第一部》
      • ピアノ協奏曲第1番ハ長調 op.15
      • ピアノソナタ第8番ハ短調 op.13「悲愴」
      • ピアノソナタ第14番嬰ハ短調 op.27-2「月光」
      • ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 op.19
      • ピアノソナタ第17番ニ短調 op.31-2「テンペスト」
      • ピアノ協奏曲第3番ハ短調 op.37
    • 《第二部》
      • ピアノソナタ第21番ハ長調 op.53「ワルトシュタイン」
      • ピアノソナタ第23番ヘ短調 op.57「熱情」
      • ピアノ協奏曲第4番ト長調 op.58
      • 〜カウントダウン〜
      • ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 op.73「皇帝」

上野でやってる全交響曲はもたもたしてたら席が無くなってしまったので、割と仕方なくこちらにしたのですが…こっち来て良かった!まさに至福のひとときでありました。ひとときっても終演は年越しでかなり長丁場な演奏会ではあったのですが。ピアノ協奏曲は何度も聴いてますが、ピアノソナタは直前にちょろっと聴いただけ。ピアノソロは聴き馴れてないし、もしかしたら寝てしまうのではないか?とかなり不安だったのですが心配無用でした。(あ、でもワルトシュタイン〜協奏曲4番あたりは結構しんどかったけど)

ピアノソナタは今日やった5曲ではたぶんテンペストが一番好き。しかし何でかピアノソナタは「1楽章はあまり好きじゃないけど2,3楽章が好き」な曲が多い。テンペストも1楽章と比べると断然2,3楽章が好きです。何か理由があるのかしら…。聴きに行く前からテンペストが一番好きかなと思ってたのですが、演奏は熱情が一番良かった気がして。熱情3楽章なんて聴いてたら「やっぱ熱情も良いかも…」などと思いました。あくまで今日やった5曲の中での話。
協奏曲は3番がベストだったはずが、2012年になる10秒前から会場でカウントダウン→年明けた瞬間に巨大クラッカーと共に皇帝が始まるという超劇的な新年を迎えたら「皇帝名曲だわ…」と心が揺らいできました。いや、両方名曲ってことで良いんですけど。皇帝のオープニングはほんと素敵で、感激のあまり涙が出てきてしまいました。なんて素敵な年明けだろう。来年も(あったら)ピアノの方に来ようと決めた瞬間でした。

概ね作品番号順に演奏されたのですが、前半は確かにしっとりモーツァルトやハイドンの影響を大いに受けてる感じがしますね。テンペストや協奏曲3番あたりからが私の中での「ベートーヴェンぽい感じ」が出てきて、この辺り曲のが好きだなと感じる。でも初期の曲も好きだけど。

オケの横浜シンフォニエッタは初めて聴きましたが、良いオケですね。綺麗な音でモーツァルトなんかやったらきっと素敵だろうな、聴きたいなと思いました。チェックしとこう。協奏曲1,2番はモーツァルトみたいな伴奏にベートーヴェンらしいピアノが乗った演奏で不思議な印象を受けました。たぶん奏者の特性。
オケは協奏曲4番から明らかに音が変わって。特に金管。急に会場いっぱいに力強い音が響き出してもうびっくりですよ。違うオケかと思っちゃった。

…というわけで、2011年は大変満足な演奏会で締め括り、大変満足な皇帝で年明けを迎えたのでした。あぁなんて素敵な年越し。ジルベスタ来て良かった。

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