文学と音楽と

フラッタ・リンツ・ライフ (中公文庫 (も25-5))サントリーホールに行くのは今日で2007年最後.半年間の休館があったのにも関わらず何度も行って,本当に今年もお世話になりました.来年もここで,沢山の感動がもらえますように.
しかし,なんだか最近サントリーと言えば,舞台まわりの席(LA,RA,P)ばかりです.都響はいつもけちってD席でLDとかRDとかに座るので,今日もそんな気で行ったらLA席でした.あれ? あぁ,そうか.C席D席は売り切れててB席買ったんだった.

というわけで,ちょうど一年振りに都響の演奏を聴きに行きました.

  • 東京都交響楽団/インバル@サントリー 19:00play
    • マーラー:交響曲第6番「悲劇的」

マーラーは好きですが,実は6番以降はほとんど馴染みがない.6番はハンマーが出てくる…ということしか,知識にありませんでした.この演奏会行こうと思ったのは「インバルのマーラー!行かなくては!」というかなり単純な理由.当時の私はインバルが都響の常任指揮者になるというのを知らなかったので.だってまだデプリーストになってからそんなに経ってないじゃない.

まぁそれはそれとして,マーラーの6番って,所々ブルックナー風だと思うのは私だけでしょうか.「ブルックナー風マーラー」て感じ.たぶんあんまり同意してくれる人は少ない気がする.でも,木管和音の裏のピチカートとか,下降形とか,何かとブルックナーを連想してしまう.今日もそんなことを考えながら聴いてました.
馴染みの薄い6番は私はあんまり好みでないらしい,というのが分かりました.でも今日の演奏は非常に楽しめた.そりゃ,最初のTpにはびっくりしましたけど.しかし,第九並みに出番の少ないPiccoloは本当に報われませんね.音符の割合は第九より多いけど,第九のpiccoloは「ここまで我慢した甲斐あった!」という楽しいソロが待ってるのに,マラ6はそれがないからなぁ….楽し気なトリルやtuttiはあるんですがね.

インバル氏は声の出る指揮者だな,と思いました.唸る…とも違う気がする,歌ってるに近い? 指揮者の声や唸りや息遣いが聴こえるのは舞台回りの席の醍醐味.
昔よく聴きに行った都響.また聴きに来ようかなと思いました.インバル&都響を聴くのは2回目だけど,いいコンビだと実感(昨年のショス11番も素晴しかった).4月の千人が非常に楽しみになる演奏でした.

往復の電車で本を読む時間が沢山あったので,一冊読み終えました.この本は本当は静かなところで読みたいな.小説じゃなくて詩って感じがするから.このシリーズはすごく好き.この独特の世界がものすごく好きだ.詩みたいなこの本だから,映画化は正直そんなに嬉しくないです.まぁ,観なきゃいいだけだけど.でもちょっと観たい気もします.

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