統計学の歴史

統計学の7原則 ──人びとが築いた知恵の支柱新刊紹介コーナーで見掛けて、なんとなくタイトルに惹かれて予約して借りてみました。
「統計学の7原則」というタイトルだけ見るとあんまり歴史っぽくないのですが「人びとが築いた知恵の支柱」のサブタイトル通り、統計学の歴史の本です。集計、情報、尤度、相互比較、回帰、計画、残差、の7章に分けて、それぞれの歴史が語られてます。amazonの内容紹介にある通りですが、テーマ別になっているのでとても流れがわかりやすい。
当時の本の中身の写真がいっぱい載ってて、なかなか臨場感があります。
数式はほとんど出てこないので統計学の本と思って読むとちょっとびっくりするかも。個人的には「この人はこんな風に考えてこんな式で」って式をばんばん出してもらった方がわかりやすいのですが…。翻訳の関係なのか、ちょっと文章がわかりづらい(とっつきづらい)と感じました。面白かったのですが、早く返さないといけなかったこともあり、結局最後の方は飛ばし読み。

こんな測定をやっていて、こんなことが調べたくて、この統計方法は始まった、という話がたくさん出てくるので面白いです。科学史ってやっぱり面白い。学校の理系の授業でも科学史を織り交ぜたら面白くなるんじゃないかな、と思う。理科は人物の名前くらい出てくるけど、数学はほとんどないもの。
でも歴史を追いながら教えると結局非効率になっちゃうんだろうなぁ。

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