ノット&東響:ショス10

例の資格試験の前日だったりしますが、この演奏会は外せない。

  • ジョナサン・ノット&東京交響楽団 19:00play@サントリー
    • ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61 (Vn. イザベル・ファウスト)
      [encore]ギユマン: 無伴奏ヴァイオリンのためのアミューズ op.18
    • ショスタコーヴィチ: 交響曲第10番ホ短調 作品93

ベートーヴェンの協奏曲、ピアノは5曲とも好きだし、トリプルコンチェルトも大好きなのですが、どうもVn協奏曲だけは好きになれません。今日じっくり聴いて気付いたのですが、どうも1楽章の主題が好きになれないよう。イザベル・ファウストさんのソロは素敵でしたが、曲がどうにも好きになれない。とか思って聴いていたら…2楽章の途中でうとうと…気付いたら3楽章でした。
ですが、ベートーヴェンのVnコンは来月にギル・シャハムさん、再来月は樫本さんの演奏を聴きに行くのです。別に聴きたいと思ってるわけじゃないのに、何故かこの秋はこの曲に縁があるようで。好きになれると良いのですが。でも今日、3楽章は普通に良いなと思ったので、1楽章さえ乗り越えればいいだけかもしれません。
あ、でも1楽章。ファゴットが素敵でした。福士さん。前も素敵!って思って東響のwebで調べたんだった。ちゃんと覚えておかないと。

まぁ、なんと言っても今日のメインはショス10です。
割とスピード狂(?)な私は速めの演奏が基本的には好きなのですが、今日のショス10はゆっくりめ。ねっとりじっとり。でもそれがおどろおどろしさを醸し出していて、とても引き込まれました。そしてびっくりしたのは2楽章の攻めっぷり。もしかしてリハはもう少しテンポ遅かったんじゃないのかしら?…そう思ってしまうくらい木管の方々は必死でした。いくら速いって言っても想定内の速さだったら(プロなんだし)あすこまで必死にならないのではないか、と(勝手に思っている)。こういう演奏もライヴならではな気がして好き。
しかし、その2楽章で果ててしまったのか、3楽章冒頭の2nd Vn、Picc、と音程がなかなかの不安定っぷり。そしてHrも不調そう。1,2楽章でテンション上がってただけにちょっぴり残念な3楽章でした。
でも4楽章でまた戻ってきたかな。最後はまた怒涛のフィナーレで、熱い熱い演奏でした。
傷はあったけど、これはこれでいいんじゃないかな!とっても楽しめました。
実は今日は今朝からあまり体調良くなかったのですが、そんな体調の悪さも吹っ飛ぶくらい、良かった。
そして福士さんのファゴットはショスタコでも素敵でした。柔らかい包み込まれるような音色。うっとり。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です