ハイティンクLSO:ブルックナー7番

なんとこの秋唯一の外オケの演奏会。JapanArts夢倶楽部の優待でもう1つ行く可能性がありますが、それでも2つ。近年まれにみる少なさです。
9/30(水)ミューザ川崎の公演に行って参りました。

  • ベルナルト・ハイティンク&ロンドン交響楽団 19:00play@ミューザ川崎
    • モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491 (pf. マレイ・ペライア)
    • ブルックナー:交響曲第7番ホ短調WAB.107 (ノヴァーク版)

というわけで、楽しみに楽しみにしていた演奏会。6月のノット東響のブル7に行けなかったので、尚更楽しみにしてました。

モーツァルトは序盤ちょっと期待外れな音がして「あれ?思ったよりと上手じゃない?」などと思ってしまいましたが、すぐその思いは消えました。木管の音程・音色がよく合ってて、和音がとても美しい。ソロももちろん美しいのですが、フルートとオーボエのぴったり具合に驚きました。まるで同じ楽器を吹いてるかのように綺麗にハモる。音程あってるから旋律の受け渡しも素晴らしい。
2楽章が一番良かった…かな。

ちょっとうとうとしかけてたので、休憩中にアイスコーヒーを一杯。ブル7ならそんな心配いらないと思うのだけど、万が一一瞬でも寝落ちたら立ち直れないので。

さて、ブルックナー。
出だしのトレモロの後のVcとHrの旋律。もうこれだけで泣きそうになるくらい好き。これから大好きな曲が始まるのが嬉しくて、しかも素晴らしい音色で。感激しっ放しで1楽章が終わり。
何より素晴らしかったのは2楽章。これは泣いてしまう…。
思わずクレィドゥ・ザ・ スカイのこのフレーズ思い出しました。

悲しくないのに、泣いている。
たぶん、この美しさのせいだ。
美しさに涙が出る。

この美しい曲をかいたブルックナーと、素晴らしい演奏をしてくださったハイティンクとLSOに感謝。もう感涙でございました。やはり、ブルックナーは極上のライヴに限ります。
3楽章のトランペットがツボでしたね…くっとpに落ちるのがたまりません…て思ったのは憶えているのですが、どのフレーズだったかなそれ…。涙涙の2楽章で高ぶった気持ちがちょっと落ち着きました。でも3楽章だって素晴らしい。
あっという間に4楽章。いつも寂しくなる4楽章の冒頭です(曲が終わるのが悲しくて)。そして最後が近付くと「お願いだから今日はフライング拍手勘弁して」と願ってしまうのがほんとに嫌。無理矢理その思考を追い払ってフィナーレを満喫して。
最後の和音。じゃぁん。
…静じゃ…ぱちぱち
ああああああ、早いよ!もう少しだけ待って欲しかった。ぐすん。まぁ、仕方ないですね…。

金管の弱音が綺麗で惚れ惚れ。こんなに綺麗に小さな音が出るんですね、金管楽器。
木管のびったりさはブルックナーも。和音が、旋律の受け渡しが、とにかく美しい。
弦の響きももちろん素敵でした。あの素晴らしい2楽章、やはり弦の力ですね。そこを彩る管楽器。

ハイティンクさんのカーテンコールもあって、ホール出たのは21時半近く。本当に素晴らしい夜でした。
これを書いているのは公演の2日後ですが、まだ時折反芻して楽しんでます。しばらくは元気なくなったらこれ思い出して元気になれそう。

しかし4階席後方に空席が目立ったのが残念でした。あすこは末席じゃないのでしょうか。C席D席は売れ切れたはずですが…。

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