学問のすゝめ他

スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫 学問のすゝめ―人は、学び続けなければならない
febeで安くなっていたので聴いてみました。
「自助論」はなんとなく評判が良さそうだったので。
「学問のすゝめ」は有名なあの冒頭の文句しか知らないけど、どんなこと書いてあったのか興味あったので。
何気なく選んだ本でしたが、「学問のすゝめ」の解説に「自助論」の話がちらりと出てきてちょっとびっくりしました。なんとタイムリー。

「自助論」はまぁまっとうなこと言ってるなぁ、という印象。理想論といえば理想論。でも悪い本じゃなかったかな。「絶対読むべき!」と絶賛するほどの内容ではないと思いますが、「うん、それ大事よね」ということがひたすら書かれている感じ。

「学問のすゝめ」は昔の本なので現代人が読むとどうなんだろう?と思っていたのですが、普通に現代にも通ずる話でした。現代語訳だし、うっかり開国して間もない頃に書かれた本ということを忘れて聴いてると、急に「これまで鎖国していて」なんて話が出てきて「あぁ、そうだった、この本は昔に書かれた本なんだった」と思ってしまう。
いくら日本の文明が遅れている点が多いからといって、全てにおいて西洋が正しく、日本が間違っているわけではない。ちゃんと判断しないといけない。という話は今にも通ずるのでは?と思いました。
その他にも同意する点は多かったのですが、唯一受け入れ難かったのは「実学重視」という点。文学など学んでもしょうがない工学だ、みたいな言い方は抵抗あります。いわゆる基礎研究も「役立たない」と言われかねないから。私はたまたま興味をもったのが工学(電気・情報)だっただけで、「役に立つから」「社会に貢献できるから」勉強していたわけではないので、ちょっと否定された気持ちになってしまう、というのもあった。
でも面白かったので、読んで良かったです。

Kindle版の原書が無料なんですね(青空文庫)。粗筋知ってるから原書でも読めそうだな。こっちも読んでみようかしら。

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