西洋音楽史(’13)

西洋音楽史 (放送大学教材)外出時に放送大学の特別講義 (ラジオ) をよく聴いているのですが、だんだん「タイトル見ただけで興味惹かれるような講義」がなくなってきたので、特別講義じゃないのも聴いてみることに。ぱーっと、講義名を見て惹かれたのが西洋音楽史(’13)
タイトル通りの内容ですが、章構成を一応引用。

  1. 西洋音楽の歴史を学ぶ意味
  2. 古楽・クラシック・現代音楽-西洋音楽史の三つのエポックについて
  3. 多声的音楽の始まり -西洋音楽の夜明け
  4. 中世音楽の黄金時代と黄昏
  5. ルネサンス前期と無伴奏合唱
  6. ルネサンス後期と劇化する音楽
  7. バロック音楽と絶対王政の時代
  8. 「音楽の父」としてのバッハ
  9. ウィーン古典派と近代市民音楽の始まり
  10. ベートーヴェンの偉大さ
  11. ロマン派音楽の制度と美学
  12. ロマン派と芸術宗教
  13. 前衛への越境
  14. 第一次世界大戦の後
  15. クラシックと現代音楽とポピュラーと

普段聴くのはバロック~近現代ですが(現代はあまり聴かないけど)、この授業で取り扱うのはバロック以前から。歴史の話に入るのが3回目からとはいえ、折り返しの8回目でやっとバッハですからね。普段自分の聴いてる時代って幅広いようでだいぶ一部なんだなぁと思わずにいられません。「古楽・クラシック・現代音楽」の内の2つめだけだもの。

西洋音楽史は過去に何度か図書館で本を借りてはいるのですが、やっぱり聴かないとピンとこなくて。その点放送大学はラジオ講座なので「それでは少し聴いてみましょう」と実際に曲を聴きながら解説を聴けるというのが本当に良かったです。過去に読んだ本にはCD付きの本なんかもありましたが、やっぱり本読みながらいちいちCD聴くのはちょっと面倒ですよね。

細かいところまで書くと際限なく長くなってしまうので、ざっくりと

すごい真面目な声色・話し方での真面目な講義なのですが、端々に先生の趣味が表れていて…それが面白かったです。「いかにも真面目で窮屈」とか「単調でつまらないですね」とか「こんなに素晴しい曲を知りません」とか (←あやふやな記憶で書いてるので少し違うかも)。どの曲かは伏せますけど(笑)。

教会旋法は「あぁそんなのあるんだ」くらいの認識でしたが、実際に「ドリア旋法の曲を聴いてみましょう」と曲を聴いて「主音とその前の音の間が半音になっている長音階は主音に戻る力が強いけど、ドリア旋法は(全音なので)それがないので、ふわふわした感じがする」などと説明されるととても説得力ある。あぁ、そういう音階なんですね。ずらしただけじゃないのか。

音階絡みだと、十二音技法。現代曲苦手なこともあり言葉しか知らなかったこの技法。「調性関係なくどの音も使っていい」くらいの認識だったのですが「12音を均等に使うための仕組み」がちゃんと折り込まれているんですね。全然知らなかったので「そこまでしてるのか!」とびっくり。
そして無調性音楽も実は色々で、講義で出てきた3人 (シェーンベルク、ベルク、ウェーベルン) だけでも随分雰囲気が違うんだなぁと。特にベルクは割と旋律的なのでシェーンベルクと同じ十二音技法使ってるなんて驚いてしまいました。

他にも。
J.S.バッハは偉大だけどバロック時代の他の作曲家とは全然違うタイプ(バロック時代を代表する作曲家ではない)っていうのも、言われてみればそうなんですが「なるほど」でした。当時はバッハといえばC.P.バッハやクリスティアン・バッハで、J.S.バッハではない。ではなぜ彼が大バッハと呼ばれるようになったのか、とか。
細々といろいろ面白い話がありました。

もちろん45分が15回なので個々の作曲家の話はそんなに聴けませんが、西洋音楽史全体を見渡すにはとっても良いです。曲も聴けるし!(色んな曲を知ってる人には不要かもしれませんが、あまり曲を知らない私にはこれは本当に大きい)
でもラジオ講義だとやっぱり後から読み返せないってのが不便ですね。教科書買おうかな。


ちなみに今学期は水曜日13:00-13:45の放送のよう。昨日(5/24)の放送でもう第7回ですが、夏季集中放送授業期間に

  • 【期間】2017/8/30(水)~2017/9/6(水)
  • 【時間】午前10:30~12:00 (1日2コマ。初日は11:15から)

で放送があるようです。(年間番組表より)

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