リベンジ

重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る (幻冬舎新書)1年前にfebeで聴いた本。聴き終えたときの「結構肝心な後半をきちんと理解できなかったため、近々(?)図書館で本を借りるか、電子書籍を購入するかして、リベンジ予定です」の宣言通りのリベンジ。
後半の超弦理論から読んでも良かったのでは?という気もしますが、今回もまた始めから。

引力の意味で重力という単語を使っているのになかなか慣れませんでしたが(「引力」の方がわかりやすい)、一般的には「重力」と「引力」では前者の方が広く使われる馴染みある単語だから前者を使ったのでしょうか。
…っていうか、重力=引力だよね?と思って調べたら(Wikipedia)、

重力という表現は、宇宙論などの領域では万有引力と同一として扱われることがある[2]
地球上のことについて論じている場合は、地球上の物体に対して働く地球の万有引力と地球自転による遠心力との合力を指している[2]
[2]「重力、重力異常」『世界大百科事典』、1988年。

だそうで。へぇ…。
っていうか、「重力波」とか「重力子」なんて言葉も出てくる以上「引力」では都合が悪いのか。

今までE=mc2ってあんまり理解ができてなかったのですが、2章の終わりに出てきた説明でやっとわかったような気になれました。
「花子さんが太郎さんに向かってボールを投げる」という話で「外から力が働かない限り重心の位置は変わらない」ことを説明した後に「花子さんが太郎さんに向かって光を放射する」という話でE=mc2を説明してます。「光の圧力で花子さんは重心から遠ざかる」「光は質量を持たない」「(花子さん-太郎さん-光の系の)重心の位置は変わらない」を矛盾なく成立させるには「光を放射した花子さんの質量が減り、光をキャッチした太郎さんの質量が増えていればよい」と。この質量の変化がエネルギーE=mc2のやりとりで起きている、と。
…うーん、重心を表す式、エネルギー保存則の式、等をきちんと書いた方がわかりやすかったかな。(面倒くさくて)

超弦理論は自分のペースでじっくり考えながら読んでもやっぱり難しかったけど、前回ほど消化不良にはならなかったので再度読んで良かったです。どうしても天下り的な説明は入ってしまうので、「よくわかった!」な状態にはどうしてもなれません。本当に理解しようと思ったらきちんと勉強しないといけない内容ですから、「なんとなく雰囲気がわかった」くらいでいいのだと思います。
素粒子論、超弦理論は面白そうだけど、現実味がなくて、不思議で、なんだか哲学みたいだな、などとも思いました。そんな世界なのにちゃんと計算と合う観測結果が出てくるっていうのは本当に興奮すること。ヒッグス粒子が大騒ぎされていたのはそういうことかぁ…。

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