組体操とか部活顧問とか

教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」 (光文社新書)高校時代のお友達で学校の先生をしてる人が何人かいるので、部活動の顧問の話題は結構気になってました。あと組体操は自分も小6のときにやったので、やっぱり気になってた。と言っても一生懸命情報収集するわけでもなく、twitterで内田良さんをフォローしているだけなのですが。
最近はプールの飛び込みが話題ですね。
というわけで、内田良さんの本は前からちょっと読みたいと思っていたのを思い出して借りました。tweet (+webの記事) で何となく聞いてた話をまとめて読めたので整理になって良かった。こんなトピックです。

【第1章】 巨大化する組体操 ―― 感動や一体感が見えなくさせるもの
【第2章】 「2分の1成人式」と家族幻想 ―― 家庭に踏む込む学校教育
【第3章】 運動部活動における「体罰」と「事故」 ―― スポーツ指導のあり方を問う
【第4章】 部活動顧問の過重負担 ―― 教員のQOLを考える
【第5章】 柔道界が動いた ―― 死亡事故ゼロへの道のり

「感動するから」「良い教育だから」というイイワケの下、危険が見過される、大体そんなお話です。どれも。そして現場の教師が危険に気付いてやめようとすると地域の人、保護者からクレームがくるという…。部活なんか教師だけでなく生徒だって週6も週7もやりたいと思っていないのに、週末の練習やめようとすると保護者からクレームって。一体誰のための部活なんだろう。
でも部活も組体操も「賛成派」の先生もいるから成り立っちゃうんだろうな。
冷静に考えたら危険な組体操やるという選択肢なんてあり得ないし、
先生の負担を考えたら部活動顧問をボランティアで先生にやらせるなんてあり得ないし、
…って誰もが思うと思うけど、そんな犠牲の上だからこその感動とか教育が素晴しいって発想になってしまうのが怖い。

生徒/児童側として組体操や部活を眺めると。(2分の1成人式はなかった)
組体操はあったけど、ピラミッドは5段、タワーは3段だったか? 今思えば危ない。でも最近の組体操はこの比ではないらしい。
部活は中高吹奏楽部。
中学の顧問は女性音楽教師2人。2人共小さい子供がいたから(だと思う)、練習は平日17時半まで(2人が交代で指導)、週末はなしだった。お陰で習い事も続けられたし(ピアノは早く止めたかったけど)、家で勉強や他の趣味(PC)する時間もあったから良かった。
高校の顧問は3人。活動は月曜から土曜まで練習(授業のない土曜は練習なかった気がする)、演奏会が近いと日曜日もやったりする、という感じ。活動時間は3人の内誰かが学校にいたけど、指導にはほとんど関わらなかったので、たぶん(本業の)仕事してたんだろうなぁと思う。

という感じだったので、この本の話は結構びっくりしましたね。でも私が学生の頃からあるところにはある問題だったんでしょう。解決に向かって少しずつ動き出してはいるようですが、旧勢力の力も大きいようで…自分にできることはほとんどないと思うけど、今後も注視してきたいです。

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