それでも、日本人は

それでも、日本人は「戦争」を選んだ図書館で予約待ちで借りた本なのですが、amazonには借りた単行本は売ってないようで…文庫版とKindle版しかヒットしなかったのでKindle版をリンクしときます。
本の裏表紙に「はじめに」の引用があって

生徒さんには、自分が作戦計画の立案者であったなら、
自分が満州移民として送り出される立場であったなら
などと授業のなかで考えてもらいました。
講義の間だけ戦争を生きてもらいました。
そうするためには、時々の戦争の根源的な特徴、
時々の戦争が地域秩序や国家や社会に与えた影響や変化を
簡潔に明解にまとめる必要が生じます。その成果がこの本です。

確か、twitterでこの本の引用を見掛けて(どんな引用だったか忘れた)「この本は良い本」的なtweet見掛けて、amazonの内容紹介に↑が載ってて。これは面白そう!というわけで、予約したのでした。
「生徒さんが授業のなかで考えた内容」にもとても興味引かれるのですが、それについてはあまり書かれてなく、「時々の戦争が地域秩序や国家や社会に与えた影響や変化を簡潔に明解にまとめ」たのがこの本のよう。生徒さんに「これはどうしてだと思いますか?」と言った質問が投げ掛けられており、その回答がそれぞれ一行で書かれている程度。でも中高生(と言っても歴史好きな中高生なので私よりずっと知識ありそうですが)向けの授業なので、とてもわかりやすく書かれてます。

第一次世界大戦後のパリ講和会議は色んな人が行っていて。あの経済学者のケインズさんはイギリス大蔵省の主席代表として参加したそう。でも会議の不公正さに怒って途中で帰ってしまって、そして「講話の経済的帰結」という本を書いてベストセラーになったとか…これは読んでみたいですね。難しそうだけど。さて、ケインズさんが帰国してしまった理由…。

ケインズがなぜ帰国してしまったのかというと、連合国側、とくにアメリカのドイツへの政策にひどく憤慨したからです。パリ講和会議で、連合国などの戦勝国が熱中していたのは、どうすれば第一次世界大戦の賠償金をドイツから効率的に奪えるかということです。賠償金を支払い続けてもらわなければならないドイツから、絞りとるだけ絞りとってしまったのでは、ドイツ経済の復興が不可能となります。
(中略)
この点でケインズは、ドイツから取り立てるべき賠償金の額をできるだけ少なくするとともに、アメリカに対して英仏が負っている戦債の支払い条件を緩和するように求めたのです。しかしアメリカ側は、このような経済学が指示する妥当な計画に背を向け、とにかく英仏からの戦債返済を第一とする計画を、パリ講和会議において主張したのです。

けど受け入れられなかった、と。
しかし当時の英仏のアメリカへの借金は天文学的数字だったそうで…1985年までの返済計画が書かれていたらしいけど、その借金は結局どうなったんだろう?
…と思って、ちょろっと調べてみると、ドイツの賠償を緩和するため(支払えないから)1932年に開かれたローザンヌ会議で、アメリカの戦債は解消されたらしい。そうなのか。

日中戦争の話、太平洋戦争の話も「そうだったんだ!」な話があったのですが、長くなってきたので続きはまた…。

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