季節柄

スポーツの経済学五輪終わった気になりつつ、先日図書館で目に入って借りてみたこの本を読んでみました。会社帰りに寄る図書館ではゆっくりする時間がないので、予約した本借りるだけなのですが、近所の図書館へ行くときは週末で比較的時間があるときが多いのでついでに何か借りてくことが多いのです。近所の図書館の方が小さいので、好きな棚をぐるっと見回すのに時間がかからない、というのもある。

少し前の記事ですが、日経ビジネスオンラインにあった「アメリカ大学スポーツの終わりの始まりか?」という記事を読んだ頃からか、アメリカのスポーツビジネスの経済規模に比べて、日本のそれは小さいのは何でだろう?となんとなく思ってました。

アメリカの大学スポーツ全体の市場規模は約80億ドル(約8000億円)に達すると言われており(2010年時点)、米メジャーリーグ(MLB)や英プロサッカーリーグのプレミアリーグを凌駕します。

現役学生アスリートが労組設立に及んだっていうんだから、すごいですよね…。

日本は他の国と比べてスポーツ好きが少ないかというとそうでもなく、中継を観る人も多い。けど、お金になりにくいのは、「お金を払ってテレビを観る文化がない」のが結構大きいっぽいですね。テレビ放映料で儲けられないみたい。
あまり言及されてなかったけど、「実際にスポーツをしている」の比率はNY71.3%、ロッテルダム54.5%、オークランド66.5%に対して日本は44.4%という数字が載ってました。「スポーツをする機会が充分にある」も似たような感じ。結局のところ「娯楽に割く時間がない」ということなんじゃないかしら?という気がしました。もしかして「スポーツ観戦に行く」人も他の国と比べて少ないんじゃないかなぁ、とか。ちょろっと探してみましたが、これを裏付けるデータは見付からず。どこかにありそうだけど。
(Gigazine「世界中の17のスポーツリーグとJリーグや日本プロ野球を比較、観客動員数や給料額はどれくらいのレベル?」は近いデータなのですがちょっと比較しづらい)

アスリートの皆さんも生活がありますし、練習するための施設・環境が必要だから、きちんとビジネスにならないと困るわけですが、商業主義が加熱し過ぎるのもまた考え所…。IOCやFIFAのスキャンダルがありましたからねぇ。
スポーツとか音楽とか「なくても生きていける」もの(いわゆる「娯楽」ですね)、のビジネスというのは難しいですね。でもスポーツも音楽も必要だと思っているので、この辺りはとても興味ある。経済学もスポーツも音楽も興味があるし。もう少し他の本も読んでみたい予定です。

なんかとりとめもなく文章書いて、本の中身についてほとんど触れなかったので最後に目次でも…。
序章 現代社会におけるスポーツの経済的役割
第1章 スポーツが経済活動の一環に組み込まれていく過程
第2章 1984スポーツ元年
第3章 オリンピックとFIFAワールドカップの経済学
第4章 北米プロスポーツリーグとNPBの経済学
第5章 欧州サッカーの経済学
あとがき
こんな感じです。ちなみに1984年はロスアンゼルス五輪の年。史上初の完全民営オリンピックだったらしい。

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