病気の数字

病気の「数字」のウソを見抜く最近勉強にも時間取りたく読書はちょっと進みが遅い。しかし近付く返却期限…というわけで、頑張って読了。と言っても、ページあたりの字数が少なめだし、易しい文体で丁寧に説明されているので結構さらっと読めちゃいました。

内容的には理系の人なら誰もが既にやっているようなこと…例えば確率が出てきたらその分母は何?とか、条件は?とか、きちんと確認しましょうというお話。かなり丁寧に説明されているので理系科目苦手な人こそが対象な本な気がします。が、このタイトルだと理系の方が手に取ってしまうのではなかろうか。そしてちょっぴりがっかりするという結果になるのではなかろうか。

でも「なるほど」と思った話もいくつかあって。その一つが「(がん等の)早期発見は常に生存率を高めます」という話。ここでいう「生存率」は例えば「肺がんになった人が10年後生きているかどうか?」と言った10年生存率のこと。

全員が70歳で死亡するであろう肺がんの一群を考えてください。もし最初に肺がん
と診断されるのが67歳だとしたら、10年生存率は0%です。
しかし、同じ人々がCT検査を受けて、症状が出る前にがんを発見されたとしたら、
より早期、例えば57歳で診断されることになり、10年生存率は100%になったでしょう。

なるほど…。早期発見で非進行性のがんを沢山見つけているだけなら、数字上は生存率上がるけど死亡率は変わっていない、ということ。
まぁこれも、説明されると当たり前の話なんですが…。

そうそう。ランダム化比較実験の話もとっても易しく説明されているので、「代替医療解剖」の導入に良いかもしれない、などとも思いました。

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