「日本人と英語」の社会学 −−なぜ英語教育論は誤解だらけなのかどっかで(twitterか何か)でタイトル見掛けて面白そうかもと思って予約した本です。
「お、この本ちょっと読みたいかも」と思ったら、OPACで探して予約。準備できるとメールがくるので、会社帰りにちょろっと寄って借りて帰る。ほんと便利です。普段使うルート上に図書館があるっていうのが最も重要なのかもしれません。

「日本人の英語力はアジアの中でも最低」
「日本人の英語学習熱は非常に高い」
「女性は英語に対して積極的で、その学習熱は特に高い」
「現代の日本人にとって英語使用は不可欠になっている」
「英語使用ニーズは年々増加している」
「日本人にとって英語力は良い収入・良い仕事を得るための『武器』である」

…のようなよく言われる英語言説は本当なのか?ということを、きちんとデータから検証してみましょう。という本です。ちなみにこれらの内容はすべて本書で否定されます。
↑は終章からの引用ですが、実は終章にまとめが書いてあるので、手っ取り早く結果が知りたい場合はここだけ読めば良いかもしれません。

英語に関しては客観的評価を得るのが難しい(TOEICやTOEFLはそもそもある程度英語ができる人しか受験しないのでサンプルが偏っている)ので、英語力に関しては主観的評価を用いている…というのはしょうがないんだけど、やっぱりもやもやします。でも相関はあるだろう、確かに。
「日本は老いも若きも英語力が低く、ある意味で平等な国」というのは何だか妙に納得しました(年齢だけでなく学歴、職種などに関しても同じらしい)。「国際会議に出るような人」のように上の方の階層で比べると日本はかなり英語力低めだけど、一般に英語力ができないとされる層(年配の人とか)で比べるとそこまで低くないので、全体で比べると「最低」というほどではない、と。なんか英語以外でもよく言われる話ですね。

英語力と収入は相関があるけど、そもそも英語力ある人は賢い人が多い、というのはまぁ思った通り。(擬似相関てこと)
きちんとそのことを確認してます。

全体的に「まぁ、そうだよね」ということを改めて、データできちんと確認しました、という内容なので、途中で飽きるといえば飽きる。最後の方はちょっと飛ばし気味でした。
英語が必要なのは日本人の1割とか、英語力は武器になるとも言えないとか、日本全体で考えるとそれはそうなんだけど。
「職種によっては英語力は武器になる」というのはこの本も認めているところで。
そして私は英語が必要な人なので、こんなこと知っても仕方ないな、と気付いてしまった(今更だけど)のも、最後飛ばし気味になってしまった理由の1つ。

でも、こういうことを真面目に分析するってのは嫌いじゃないです。むしろ好き。
だから楽しめました。統計ってのは面白い。