「小澤征爾さんと、音楽について話をする」

小澤征爾さんと、音楽について話をする読み終えたのは土曜日だったのですが。平日は日記のネタがなくなることを見越して(笑)、無理して土曜の日記には書きませんでした。週末は電車に乗って出掛けることが多いので読んでいる本を読了する確率が高いのですが、日記に書くことも結構あるので、ほんとに全部書くと盛り沢山過ぎちゃうんです。逆に平日は書くこと無い日が結構あったりするので、とっておく、と。

本屋でたまたま見掛けて、村上さんの「始めに」を立ち読みして、即買いしてしまいました。とっても面白かった。村上春樹さんによる小澤征爾さんのインタビューというか、2人の対話というか。インタビュー時は大抵レコードを聴いていて、その演奏の話も出てくるんですが。こんなん読んだらその音源聴きたくなっちゃいますよ!中でもグレン・グールドによるベートーヴェンのピアノ協奏曲3番は聴きたくてたまりません。グレン・グールドは実はほとんど聴いたことないので、他の演奏も聴いてみたい。ピアコン全集出てないかな。欲しいな。
それからサイトウキネンのマーラーとか。
小澤さんとボストン響の演奏とか。

最終章では村上さんが小澤さん主宰のスイス国際音楽アカデミーへ見学に行くんですが。その話もとても興味深かった。というか参考になりました。例えば弦楽四重奏について。

村上「学校でソリストになるための勉強をしている学生は、主旋律を弾くことが主になって、
肉声を受け持つ側にまわったことがあまりない。だから弦楽四重奏で第二ヴァイオリンにまわっ
たりすることが意味を持ってくるわけですね。」
小澤「そうだと思いますね。肉声を弾くことによって、音楽の内面を見ることができます。それ
がいちばん大事なことじゃないかな。そういうことをやっているとね、耳が肥えてくるんです。
ヴィオラとかチェロの人も、まあヴァイオリンに比べればもともと合奏向きの楽器ではあるんだ
けど、ここに来て、そういう部分をより深く見つめられるということはあると思う」

とか。他にも

村上「あとマンさんが頻繁に口にしていたのは、ピアノという指示は弱く弾けということじゃ
ない。ピアノとはフォルテの半分という意味なんだ、だから小さく強く弾きなさい、と。」

とか。とっても勉強になりました。またしばらくしたら読み返そう。

2冊連続で小説じゃない本、しかもどちらも音楽関係な本。今年は音楽関係の本も積極的に読んでみようと思って。音楽史や楽典の知識も増やしたい。でも連続で小説じゃないとさすがに小説読みたくなってくるので、次は小説読もう。

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