倍半分

私がフルートを買ったのは(と言っても半額親に出してもらったのですが),12歳のとき.中1の夏です.そして現在私は25歳.もう人生の半分も彼と共に生きてる.この楽器(YAMAHAの頭部管のみ銀製の洋銀)を10年以上吹いてる人なんていないだろう.ほんと酷使しまくってて,いい加減引退させてあげたい.そんな彼と明日は本番.
練習2回しか出てない….しかもさらう時間もなく,違う音を出してしまわないことだけを目標に,楽しめたらと思っている次第.落ちることはないはず…だけどどうなることやら.まぁ,同じ楽譜吹いてる人が他に2人もいるので安心です.

夜は演奏会.

  • トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン 18:00play@オーチャード
    • ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
    • ヴェルディ:歌劇「マクベス」より“空が急にかげったように”
      (bs.アイン・アンガー)
    • ウェーバー:Cl協奏曲より第2 楽章
      (Cl.ペーター・シュミードル)
    • ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」より“ひとり寂しく眠ろう”
      (bs.同上)
    • メンデルスゾーン:Vn協奏曲より第1楽章
      (Vn.フォルクハルト・シュトイデ)
    • 歌劇「エフゲニー・オネーギン」より“誰でも一度は恋をして”
      (bs.同上)
    • ビゼー:歌劇「カルメン」より第3幕への間奏曲
    • ビゼー:歌劇「カルメン」より ハバネラ“恋は野の鳥”,“セギディーリャ”
      (Ms.ナディア・クラスティーヴァ)
    • リヒャルト・シュトラウス (cond. 尾高忠明)
      • 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
      • 歌劇「サロメ」より“7つのヴェールの踊り”
    • encore: シェーンブルンの人びと(ランナー作曲)

クラスティーヴァさんが体調不良で,開演時間が遅れ,曲目変更がありました.それで協奏曲が入ってたりするのです.思いがけず協奏曲が聴けてラッキーでした.メンデルスゾーン良かったなぁ.前半の歌劇の曲は指揮者なし.かなり新鮮でした.あと管の数に対して弦が非常に少なかった(2.5, 2, 1.5, 1.5, 1 とか).でもとっても良かったです.クラスティーヴァさんは結局2曲歌ってくれて,しかもカルメン聴けたので満足.でも秋に聴きに行ったカルメンのが良かったけど.でもセギディーリャのラストなんか,オケに消されそうだったし,やっぱり本調子じゃなかったのかもという気もした.
リヒャルトも良かった.ツァラトゥストラでは曲の序盤で,拍手が入ってかなりびっくりしました.そこで曲終わるわけなかろう!
トヨタ・マスター・プレイヤーズは毎年気になってたけどずっと行ってなくて,今年初めて行きました.いや,これは良いですね.(地方公演もあるようだし)是非来年も行こうと決心.

探偵伯爵と僕—His name is Earl (講談社文庫)電車に乗った時間が長かったせいか,一冊読了.小説はすらすら読めますね (宇宙創成は文字が割とぎっしりな上,内容が専門的なので理解に時間がかかる).久し振りの森さんの本…と思ったらやっぱりそうで,スカイ・クロラシリーズを除くと3ヶ月半振り.冒頭で抱くイメージがだんだん読み進めていく内にだんだん変わってく.ラストが衝撃でした.やっぱり一番好きな作家さんは森さんと思う.「小学生の少年がワープロで書いた日記」という設定で進んできます.生意気な口調にほのぼのしつつ,どきっとしつつ.そこに誘拐だとか殺人だとか穏やかでない話が入り込んできて不思議な感じです.この文庫の表紙絵はとっても物語にフィットしていると思う.

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