2冊に1冊は小説を

カクレカラクリ An Automaton in Long Sleep (MF文庫ダ・ヴィンチ)ひさしぶりに森さんの本。読了しました。ホントは「失敗の本質—日本軍の組織論的研究」を読んでいたのですが、この前に読んでいた「失敗学のすすめ」とテーマが被るし、やっぱり2冊に1冊は小説を読みたいなぁ…と思って切り替えちゃいました。次は「失敗の本質」に戻る予定。読みかけの本って気になっちゃうから。

さて、カクレカラクリ。冒険モノな感じで森さんぽくない?なんて思ったけど、暗号や最後の先祖のおちゃめなエピードなど、森さんらしい面いっぱい。しかも夏休みに田舎へ行く大学生たちのお話で今の季節にぴったり。何気なく手にとった本だったけど良いタイミングで読めました。満足。やっぱ森さん好きだ。

最後に少しだけ引用。

人間なんて、何の役に立つ?
何を生み出してきた?
けれど、
素晴らしいと感じられるではないか。
人は人の意思を、素晴らしいと思う。
人は人の姿を美しいと感じられる。
そのために、生きているのだ。

美しいって感じられるって素敵ですよね。美しいものに触れると涙が出る…そんな下りが「クレイドゥ・ザ・スカイ」にあったはず。それを思い出して、なんだかまた読みたくなっちゃいました。ひさびさに読もうかな。

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